2009年7月12日 (日)

静岡家族問題研究会2009年9月例会

 静岡家族問題研究会の9月例会が次の通り開かれる予定です。

 テーマ:親とくらせない里子は自分を映す‥‥鏡
 報告者:渡辺 孝氏(静岡県里親会会長)
 日 時:2009年9月25日(金)
 場 所:静岡県総合社会福祉会館

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静岡家族問題研究会2009年7月例会

 静岡家族問題研究会の7月例会が次の通り行われました。

 テーマ:精神疾患が絡む近年のケースから
 報告者:外山知徳(静岡大学名誉教授)
 日 時:2009年7月10日(金)18:30〜21:00
 場 所:静岡県社会福祉会館2階(ボランティアビューロー)

報 告
 最近、不況を受けて養育費減額の申し立てが目立つ家事調停の状況であるが、他方、精神疾患が絡む調停(その多くは夫婦関係調整である)も目立つ。この頃では、身近にもうつを抱える人が少なくない。報告者の身の回りにも、うつを理由に離婚を余儀なくされた40代の女性;転職を機にうつを発症してしまった50代の男性;家業を手伝いながらうつのため外出もままならずに医師の治療も受けることさえできず、人知れず悩んでいる50代の主婦;学生時代にうつになりながら、なんとか就職はできたものの、結局休職せざるをえなくなった20代の男性;etc.といった具合である。
 こうした状況を考えれば、調停にもそうした問題を抱えたケースが増えてくるのも無理からぬことではあるが、しかし、当事者の精神疾患が調停を困難にしていることを考えると、単なる傾向として受け流すわけにもいかないように思う。しかもその内容もうつのみならず、統合失調症や、ショック障害、あるいはアスペルガー症候群など、なかなかバラエティーにも富んでいる。
 こういう問題を抱えた当事者の調停でもっとも苦慮することは、当事者の判断能力をどこまで認められるのかという点である。通院加療を受けていない場合、本人にその必要性の自覚がないと特に困る。
なかには最終的な決断が自分ではできない当事者も見受けられる。理屈では離婚やむなしということは分かっているようであるが、いざそういう方向で調停を進めようとすると、その決意がとたんにぐらついて、話合いが堂々巡りになる。当然もう一方の当事者はしびれを切らして不成立を求め、訴訟へと走ろうとするが、それだけは避けたいという思いも疾患を抱えた当事者にはあるとなると、どうすれば良いのか。その場合、離婚に向けて調停委員が誘導することは、やはり許されないのではないか。
 加療を受け、薬によってかなりコントロールされていると思われる当事者ももちろんいる。しかしその場合、薬によってコントロールされた当事者の意向というものは、果たして信用できるのかどうかの判断が調停委員にはつかない。下手をすると、後に完治したときになって「無理やり離婚させられた」などと言い出さないとも限らない。代理人がついていれば、その点、家裁は責任を回避できるが、果たしてそれで良いのか。代理人がついていなければ不成立とするしかないのか。しかしその後、当事者はどうなるのか。
 調停委員としては、極力、治療先行を勧めたり、必要に応じて他機関につなぐよう心がけているが、調停の限界を痛感するところである。実際、最後の頼みは当事者の家族による援助を拠り所とする場合が少なくないが、それも期待できないケースはお手上げである。

討 論
・「自己中」が増えて話合いが成立ちにくい一般的な状況。
・調停に安易に依存し、自ら解決しようとする意志の欠如。
・誰が支えるのか、行政のあり方、支援サービスの欠如。(子どもを対象とした支援は報告者の勘違いで、地域包括支援センターではなく、地区社協でした。訂正します。)
・「調停」が当事者に及ぼすダメージ。
などについて話し合われた。

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2009年7月 2日 (木)

静岡家族問題研究会2009年6月例会

 静岡家族問題研究会6月例会を次の通り行いました。

 テーマ:保育者の立場から見た中・高校生の「ふれあい体験」
 報告者:小川裕子氏(静岡大学教育学部教授)
 日 時:2009年6月12日(金)18:30〜21:00
 場 所:静岡県総合社会福祉会館1階

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2009年4月 6日 (月)

静岡家族問題研究会2009年5月例会

 静岡家族問題研究会5月例会を次の通り行いました。

 テーマ:ベトナム(ホーチミン)の福祉施設視察報告
 報告者:奈良修三氏(特別養護老人ホーム「喜久の園」施設長)
 日 時:2009年5月15日(金)18:30〜21:00
 場 所:静岡県総合社会福祉会館1階104会議室
     (静岡県社会福祉会館管理室 054-254-5221)

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静岡家族問題研究会2009年4月例会

 静岡家族問題研究会4月例会を次の通り行いました。事務局の判断により、記録は残さないことになりました。

テーマ:スクールカウンセラーとしての事例報告
報告者:栗原惠子氏、佐野道子氏(沼津市学校カウンセラー)
 日 時:2009年4月17日(金)18:30-21:00
場 所:静岡県総合社会福祉会館2階ボランティアビューロー
     (静岡県ボランティア協会 054-255-7357)

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静岡家族問題研究会2009年2/3月例会

 静岡家族問題研究会の2/3月例会を次の通り行いました。

 テーマ:こころの病を持つ家族とともに
 報告者:出木 みつる氏(詩人・音楽家)
 日 時:2009年3月6日(金)18:30〜21:00
 場 所:静岡県社会福祉会館2階ボランティアビューロー

報 告:
 昨年10月に、こころの病と向き合う家族の思いを綴った、詩とエッセイ『しやぼん玉に』(岡部心愛会発行)を出版された、出木みつる氏による報告であった。
 静岡県の精神障害者の連合会会誌に投稿してきた詩の中から選ばれた詩が掲載されている。息子さん(昭和39年生まれ)は統合失調症というこころの病を持っている。障害を持つ家族同士だったら「当たり前のこと」であり、自分の家のことを公にすることへの躊躇があった。しかし、最初、詩を近所の人にみてもらったら反応があり、出版することになった。
 自分の息子との向き合い方について(気になること、思い当たること):中学生の頃。剣道部で特別強いわけではないのにキャプテンになったことを疎まれ、防具を付けていないところを殴られていた.気づいていたけれど、問い正すことをしなかった。自分自身とは違う育ち方をしている、また、世代が違うということへの配慮が足りなかつたか.教師に相談することもなかった。共働きで忙しかった。高校生の頃は、先生が家に来てくれるなど、良くしてくれた。
 2000年(このころ息子さんの調子が最も悪かった)に、静岡で「日本の歌声祭典」という催しがあり、作曲する人と友達になることが出来た。(詩集の最後に、楽譜が8曲示されている)
質 疑:
・近所の人との関わりについて:近所の人は息子の病気をよく理解してくれている。幼少のころから変わりなくつき合ってくれている。しかし、本人は病気の進行と共に変化していくので、近所とも話し合うことが大切かと思う。特に、防災訓練の時など、事情を分かり合って、助け合うために、話
し合う必要がある。
・同様な病の子どもを持つ友人へのアドバイスを:現在、鬱病は薬で治る。同じ状況にある親同士、友達になって話ができることが大切。作業所の家族会、親の会などがあるが、いずれも障害種別であり、精神障害の場合、特別に難しい。
・本人の病は進行しているようで、好きなこと(音楽など)をだんだんしなくなった。10年はど前から、自分たち夫婦は共に家に居るようになり息子と関わっている。「今の息子の存在」を認めている。陣容者自立支援法と一言でいうが、対応は障害種別で多様であり、不十分なことが多い。
・家族のことを文章化することの問題:やはり、勇気が必要であった。家族に対しては、見切り発車である.
 報告の中で数編の詩の朗読があり、最後には、歌も歌ってくださった。(文費・小川)

<参加者>(敬称略):青木かよ子(静大・科目等履修生)、小川裕子(静大教育学部)、栗原藤男(静岡防犯アドバイザー)、栗原惠子(沼津市スクールカウンセラー)、出木 充、外山知徳(静大名誉教授)、林 幸子(保護司)、山脇貞司(静大名誉数授)

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静岡家族問題研究会2009年1月例会

 静岡家族問題研究会1月例会を次の通り行いました。

 テーマ:家族問題を芝居にするためには
 報告者:中村和光氏(劇団RIN主宰)
 日 時:2006年1月22日(木曜日)18:30〜21:00
 場 所:静岡県社会福祉会館2階ボランティアビューロー

報 告: 
1.アマチュア演劇
 プロは、客を呼べる(チケットを売れる人気がありフアンが多い)人なら、その人がどういう考えであっても素行がどうであろうとも構わないのが原則。一方、アマチュア演劇は、労働者演劇などに代表される市民からの発信として成立。「自分達が思っていることを自分連で表現する」が市民演劇の考え方。当然、自分のことしか考えない身勝手な男が、正義の味方を演じる嘘は許されない。
 最近、文化全体、担い手が高齢化している。演劇は、その中ではまだ若い人が多いジャンルだが、雇用条件の悪化(フリーター、派遣社員)、景気の悪化(リストラの恐怖)から、参加者・観客ともに減っている。

2.演劇として成立するためには
 特殊なケースを除き、一般市民が観客であり、一般市民が観て感激する芝居でなければならない。NPOの例会のように、目的を持った人だけが集まる会ならば、どんな難しい、面白くないものをやっても構わないが。
 正しいこと、事実を並べてもそれは芝居にならない。ドラマとは、観客が惹き込まれる『流れ』であり、『通過儀礼』に代表される人間の成長の証し等がなければならない。
 また、「事実は小説よりも奇なり」というように、虐待も事実だから、インパクトが強いのであって、芝居で虐待を描いても、報道・皆さんの言葉より、インパクトはない。
 では、芝居で事実を描いても駄目かというと、そんなことはない。社会通念や正義から見るのではなく、主人公の心から、もしくは、一般市民の本音から見る視点を待った芝居なら、人の心を打てる。

3.私(一般人)の感じる家族間題
 ・今の公務員は、無駄話をしない、アルバイトの女の子と話さない、一日中パソコンに向かい、人と話さないで過ごす人もいる(セクハラ、パワハラを避ける過剰な意識)
 ・職員の5%、潜在的には10%が鬱病である。
 ・失敗を許さない今の風潮が、若者の閉塞感を大きくしているのでは?
 ・文化活動に参加する人が急激に少なくなっている。バブル崩壊後、サービス残業を公然と強要する雇用者(嫌なら、いつでも辞めてもらってもいいんだよと…)により芝居やりたくても出来なくなった人が増え、逆に、将来に希望を持てないフリーター、派遣社員は、時間があっても文化活動に興味を示さない。

4.一般市民の共感できる芝居
 親の問題として、家族間題を考える
 ・朝食を作らない、給食費を収めない親が、家族崩壊の出発点
 ・家庭とは、安心出来る場所
 ・こんな家族なら楽しい。こんな親なら、子供は明るくなる。

[参加者からの意見等]
 ・H22.9.16に、調停協会連合会のブロック会議がホテルセンチュリーで開かれるが、その時、アトラクションとして、家族間題を扱った寸劇が出来ないか?一可能だと思うが、そのための準備は、別にしないといけない一何をやるかを今年の夏ぐらいまでに決める必要がある。
 ・今、多くの家族間題がある。若年離婚、熟年離婚、年寄りを誰が扶養するのか、子供の権利をどのように保障していくのか、両親の親権の乱用、遺産相続における争い etc.
 ・男と女の違い(考え方、生物学的な視点での相違)が、もめごとの種になっている。これも、家族間題のテーマになる。
 ・親が円満だと、子供の集中力は上がる。いい親は、子供の成長に合わせて接し方を変えている。

<参加者>(敬称略):小川裕子、栗原藤男、佐々木光郎、庄司由美子、外山知徳、中村和光

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静岡家族問題研究会2008年11月例会

 静岡家族問題研究会11月例会を次の通り行いました。

 テーマ:非行を虐待の視点で見る
 報告者:冨樫 憲央氏(静岡家庭裁判所)
 日 時:2008年12月5日(金曜日)18:30〜21:00
 場 所:静岡県社会福祉会館2階ボランティアビューロー

報 告:
1.家庭裁判所で扱う少年事件では、『虐待』が前面に出ることは少ない。しかし、非行理解の背景に、少年が被虐待児であることや、かつて虐待を受けていた経験を有することが少なくない。
 今回、家裁調査官が行った先行研究「児童虐待が問題となる家庭事件の実証的研究一深刻化のメカニズムを探る」を自分なりに理解したうえ、自己の事例を振り返ってみた。
2.家裁調査官の先行研究では、事例の集積・分析をしたうえで、虐待の深刻化のメカニズムの解明を試みている。被虐待児の特徴(低成長、言葉・学習の遅れ、感情コントロールの悪さ、食行動の異常さなど)、家族の特徴(ストレスの多さ、社会的孤立、体罰肯定の価値観、自ら被虐待経験を有しているなど)、深刻化するメカニズム(虐待を認めない心理、虐待の悪循環、親とパートナーの関係)などを紹介している。
 また、虐待が非行に至るパターンを、【虐待回避型非行】【粗暴型非行】【薬物依存型非行】【性的逸脱型非行】の4つに分類している。もともと子どもが虐待から逃れるための適応行動が、社会的には許されない不適応行動(家出、金品持ち出し、万引きなど)としてあらわれる。それが常習化していく過程で【虐痔回避型非行】という形になっていく。
 さらに、少年が受けてきた虐待経験や少年のパーソナリティーなどによって、粗暴型、薬物依存型、性的逸脱型に発展ていくとしている。
3.報告者からいくつか事例を紹介したが、当時は、一見して「虐待ケース」ではなかったため、その視点が抜けていた。今回事例を見返してみると、少年によっては、低成長や、親の叱責による過呼吸、情緒面の不安定さ、感情コントロールの悪さなど、深刻な被虐待児の特徴が出ている者がいた。その背景には、やはり親からのひどい加虐エピソードがあった。
 今後の実務において、非行少年にかかわるうえで、虐待の視点を持っていきたい。処遇を考えるうえでも、例えば「親子関係の修復」や「虐待親からの分離(自立)」などを課題として、ケースを考える必要もあると思う。
4.今後に向けては、【虐待一非行】という一元的な見方だけでなく、多元的な見方で虐待から非行に至るプロセスを考えていきたいと患う。また、被虐待児のケースとして理解した少年について、家裁がどうかかわっていくべきか、処遇上どのような注意を要するのか、さらに検討を進めていきたいと考える。

<参加者>(敬称略):遠藤絵美、大塚佐枝美、小川裕子、栗原惠子,栗原藤男、小林麻理、齋藤裕美、佐々木光郎、佐野道子、外山知徳、永井鉄朗、中川晴子、中村和光、林幸子、山脇貞司

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静岡家族問題研究会2008年10月例会

 静岡家族問題研究会10月例会を次の通り行いました。

 テーマ:デイメイト イコーナ「だがしや楽校」訪問
 主催者:中川晴子氏
 日 時:2008年10月27日(月曜日)14:30〜17:00
 場 所:認知症対応型通所介護 デイメイト イコーナ(静岡市駿河区広野)

報 告:
 今月は、⑴小規模デイサービスの認知症の方々と、地域の子供たちとの世代間交流を行う、⑵放課後の子供の居場所づくりサービスを行うための広報活動をする、⑶シングルマザーが就労する場所として、自分の子供たちも参加できる企画を行う、という3つの趣旨にもとづいて、中川晴子氏らが主催する認知症対応型通所介護 デイメイト イコーナにおいて「だがしや楽校」を開設するというので、その見学に訪れました。以下は、その見学記、2点です。

A
 認知症老人と小さな子どもたちとの交流の難しさを良く理解することができました。また、年寄りにとっては、子どもと直接関わらなくても、目の前で子どもたちが動き回っているだけでも一つの刺激になるということも理解することができました。中川晴子さんから子どもがいるとお年寄りの心が落ち着くのはなぜかと問われ、子どもは許せる存在(イノセント)だからではないかと答えました。そして認知症の人の心を開かせる記号があり得るのかという問いには、子どもの存在はその一般的な例ではないか、しかし個人的なレベルにおいては一人一人違うので、このような活動の積み重ねの中から経験的に発見していくしかないのではないかと答えましたが、中川さんとの、このやり取りが、私にはとても勉強になりました。
 また、このような活動のための施設としては、階段が急すぎることと、最下段の先に空間的なゆとりのないこと、玄関の広さが不十分なことが気になりましたが、建築の実情をお聞きしてやむを得ないことかと思いました。
 2歳ほどの子どもを連れて始めて参加したという母親が、はじめは尻込みしていたのに、すっかり自信をつけてくれましたと言っていたので、是非またいらっしやいと声をかけておきました。子育て支援センターに行くより、余程子どものためになる場だと思ったからで
す。[記・外山知徳]

B
 以前からイコーナ付近は、散歩や買い物の途中に通ったはずですが、今回初めてその存在を知りました。中に入ると、とても清潔で明るく、中川晴子さんの優しいお人柄を肌で感じることができました。いつもせわしく動き回っている私にとって、高齢者や障害をもつ方と過ごす時は、時がゆったりと流れるように感じます。「何を私は急いでいるのだろ
う」という気持ちにさせてくれます。
 今回は、イコーナに「駄菓子屋」を設定し、子どもたちが駄菓子を買いに来るという設定
でした。私が子どもの頃は、100円をもって駄菓子屋に行って、「量」を競ったり、「質」で勝負をしたりした頃をなつかしく思い出しましたが、私の頃の駄菓子屋と比べると随分きれいな場所でした。少し遅い時間になって、ようやく近所の子どもたちがややってきました。どの子も目を輝かせて、楽しみにしていた様子が伺えました。子どもにとって、地域に「学校」でもなく、「塾」でもなく、「家庭」以外に安心できる場所をもつことは、どんなに心強いことでしょう。それは「心理的拠点」として子どもの世界を広げる足がかりになるのではないかと思います。そういう意味でイコーナの存在は、子どもにとって大きいのではないかと思います。
 残念ながら、高齢者と子どもとの交流はあまり見ることができませんでしたが、このような取り組みを続けるなかで、高齢者と子どもの間で「何」を「交流」するべきかという答えがでてくるのではないでしょうか。[記・冬木春子]

<参加者>稲垣田鶴美、小川裕子、酒井奈津美、田中 愛、外山知徳、中川晴子、冬木春子、山田香織

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静岡家族問題研究会2008年9月例会

 静岡家族問題研究会の9月例会を次の通り行いました。

 テーマ:医療福祉現場から教育研究現場に転職して
 報告者:石光和雅氏(静岡福祉大学)
 日 時:2008年9月26日(金)18:30〜21:00
 場 所:静岡県社会福祉会館2階ボランティアビューロー

報 告:
 報告者は静岡済生会病院に医療ソーシャルワーカーとして28年9ヶ月勤務の後、2008年4月から静岡福祉大学において社会福祉士養成教育に携わっている。これを機にまとめつつある論文⑴「静岡県における視聴覚障害者在宅訓練の新たな形について」(日本社会福祉士会『社会福祉士』第16号、2009年3月頃掲載予定)および、⑵「社会福祉士養成と医療ソーシャルワーカーの関係について」(『静岡福祉大学紀要』第5号、2009年3月掲載予定)、学会口頭発表「臓器移植医療とソーシャルワークに関する一考察」(日本社会福祉学会第56回全国大会2008年10月11日発表予定)をもとに、これからの研究の方向について報告された。
 論文⑴は、社会福祉士・医療ソーシャルワーカー・歩行訓練士という立場から、静岡県が2004年10月から社団法人静岡県視覚障害者協会に委託して実施している「視覚障害者訪問自立支援事業」と、静岡県が2005年度から実施している「歩行訓練士養成事業」の実施状況を概観し、静岡県内13カ所の身体障害者生活支援センターに対して行ったアンケート調査をふまえ、静岡県における視覚障害者リハビリテーションの問題点と課題を明らかにしようとするもので、5つの事例が報告された。
 論文⑵は、2006年度から社会福祉士養成課程における実習指定施設に病院・診療所・老人保健施設・地域包括支援センターが追加され、診療報酬の中から「医療ソーシャルワーカー」が削除され、それに代わって「社会福祉士」が5カ所にわたって明記され、2008年度の診療報酬改正で新設された後期高齢者退院調整加算の施設基準として「病院においては、入院患者の退院に関わる調整・支援に関する部門が設置されており、退院調整に関する経験を有する専従の看護士または社会福祉士が1名以上配置されていること」とされ、「社会福祉法及び介護福祉法」の改正に伴い、新しい養成カリキュラムが提示されたという経過をふまえ、静岡福祉大学に2009年度より医療ソーシャルワーカーの養成コースを設置することに鑑み、社会福祉士養成と医療ソーシャルワーカーの関係について整理しておこうとするものである。
 学会口頭発表は、11年間にわたる臓器移植コーディネーターとしての経験をふまえ、その機能と有用性、及び問題点について考察されたものである。
 今後の研究の方向性としては、中村雄二郎の「臨床の知」と「科学の知」を結びつけていくツールとしての記号論に対する報告者の期待が語られた。
 討論の中では、視覚障害者の施設での訓練の成果が自宅に帰ると活かされない場合があるという実態の記号論的解析などが話題とされた。(文責・外山)

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