« 静岡家族問題研究会2009年4月例会 | トップページ | 静岡家族問題研究会2009年6月例会 »

2009年4月 6日 (月)

静岡家族問題研究会2009年5月例会

 静岡家族問題研究会5月例会を次の通り行いました。

 テーマ:ベトナム(ホーチミン)福祉施設を視察して
 報告者:奈良修三氏(特別養護老人ホーム「喜久の園」施設長)
 日 時:2009年5月15日(金)18:30〜21:00
 場 所:静岡県総合社会福祉会館1階104会議室
     (静岡県社会福祉会館管理室 054-254-5221)

<報 告>
1 ベトナム雑感
 バイクとクラクションの街、ホーチミンという言葉のとおり、信号がはとんどなく道路を横切るのは、交通ルールをしっかり小さい時から教え込まれている日本人にとっては命がけである。
 社会資本の整備が遅れており、道路はいたるところ段差やめくれた状態でスコールが降ると河川から水が溢れるといった状態で「賄賂」の横行が顕著でインフラ整備まで回らないといった状態と聞いた。

2 福祉施設視察
(1)ピンズオン障害児者職業センター
 10歳〜40歳までの障がい児者の作業所で、適所、入所があり主に刺繍や機織り、モーターの組立などを行っており、日本のNPO法人Ⅴハートの支援により運営されている。
 職員給与は月額7,000円程度で、運営自体が非常に厳しい上に2010年でⅤハートの支援がなくなるとのことで今後に不安を抱えていた。
(2)障がい者自立作業所「COCORO」
 Ⅴハートが運営している市内唯一の知的障がい者の作兼所。
 作美内容は機織り等の製品作り。販路は主に日本国内で、商品の質はよい。頼長の給与は10,000円程度(*大学生の1ケ月の費用約3,000円弱)
(3)ツンタウダンマムノンチェヨンオンハイ幼稚園
 国立で1994年に設立。ベトナムには保育所、幼稚園の違いはない。この幼稚園の保育時間は6:30〜17:30。
 職員は11時間拘束10時間労動。明確な休憩時間もない。給与は月額18,000円弱で国立で保育者兼成施設を併設しており基幹幼児教育施設としてグレードが高い。
 保育内容も遊具、音楽、コンピュータ等が取り入れられている。
 授業料も高く一般庶民は預けられないとガイドの話であった。
(4)タンロック老人、障がい者保護センター
 まさに名前のとおり、保護センターで、昭和30〜40年代の老人ホーム、障がい者施設を想起させる。
 総勢522人を収容(収容という言葉が適切と思われる。)し、35〜98歳までが生活している。障がい者の方はかなり重度で一日中、ベッドの上から降りることがないと聞いた。1部屋20ベッドで職員数は全体で80名しかいないのだから当然といえば当然の思いがあった。
(5)ヴィセンセンター
 カソリック教会設立で援助はどこからもなく寄付で運営している老人ホーム。70人に対し職員ボランティア含め10人。
(6)ツーズ病院平和村
 枯れ薬剤(ダイオキシン)披害は一生続くと言われ、今でも多くの障がい児が生まれている。産科、小児科の基幹病院である。

 日本の数十年前の状態であり、庶民の生活も貧しく、今後の生活課題が多々あると思えた。同時に日本にない若い力の活力も感じることができた。(記・報告者)

◎参加者
大塚佐枝美・小川裕子・木村太郎・栗原藤男・外山知徳・永井鉄朗・奈良恵子・林幸子

|
|

« 静岡家族問題研究会2009年4月例会 | トップページ | 静岡家族問題研究会2009年6月例会 »